ワクチンのいらない、ウイルス検知
ビットディフェンダーでは、こうした状況を予見し、すでに1999年からワクチンファイルによらない新技術の開発を進めていました。それが「B-HAVE(振る舞い検知)」の技術です。簡単に言うと「コンピュータの中に仮想のコンピュータを作り、怪しい動きをしているものを捕まえる」というものです。はじめて発表したのは、2005年4月。ドイツ・ハノーバーで開催された世界最大のIT 業界の展示会、CeBITで、ビットディフェンダー研究所長のViorel Canja は「B-HAVEの検知率は非常に高く、改良を重ねていけば目標とする60%を振る舞い検知のみで検知できるだろう」とスピーチしました。

証明された威力
その発表から5カ月も経たない2005年8月。実地検証中のB-HAVEが、実際に非常に有効であることが証明される報告がありました。ドイツ・マクデブルグOtt-von-Guericke大学で、あるウイルス対策研究プロジェクトに参加中だったAV-Test が、前週に出回ったばかりの6種類のワームを使って36製品をワクチンのない状態でテストしました。その結果、唯一、ビットディフェンダーだけが、この6種のワームを誤検知なく、すべてを検知したのです。以降もビットディフェンダーのB-HAVE技術は洗練を重ね、企業向け製品に対しても組み込み、最も優秀な振る舞い検知機能を搭載したソフトウェアとして高い評価を得ています。