ストーリー
泥に覆われた世界。流れ、たゆたい、渦をなす泥の大洋に隔てられた2つの大陸。閉ざされた世界。泥の海に船は進めない。近くて遠い、2つの大陸。
歴史上最初の大掛かりな接触。不幸。戦争。いつものこと。
長く続いた戦争が終わる。西と東。強大な帝国と、それに抗すべく連合した諸国。
双方ともに疲弊。休戦。よくある結末。
エリーナ王女が、前線の町で消息を絶ったのは、休戦が成立した1年ほど後のことだ。戦災で傷ついた人々を、彼女は見舞わずにいられなかった。周囲の反対を押し切り、小人数で前線の町に赴いた。復興の気運に湧くその町で、王女が何を見、何を感じたのかはわからない。エリーナ王女の行方は、その町を最後に知れない。前線に部隊を送り、帝国を刺激したくない。政治的な理由が、大規模な捜索を不可能にした。おざなりの探索。無為な時間。ニーナは決意する。姉を探しに旅に出ることを。
その旅が、ニーナをリュウに引き合わせる。物語が、動き始める。
「これから、どちらへ行かれるんです?」
ニーナの問いかけに、リュウと名乗った少年は首を振った。わからない。その反応が、ニーナを少し驚かせる。街道の真中に、突如として口を開いていた大きな穴の底に、倒れていた男の子。自分が、どこに行こうとしていたのか、わからないなんて。「迷子ですね」。また首振り。わからない。吹きだす。「そう言うのを、迷子って言うんです。リュウさん」。決めつけて、笑う。子供の頃、姉の後ろについて行って、よく迷子になっていた自分を思い出す。ふと、お姉さんぶってみたくなって、言う。
「近くの町まで、いっしょに行ってあげます。迷子のリュウさん」
うなずき。差し出す手。歩き始める。

「ブレス オブ ファイアIV」 キャラクター紹介

リュウ RYU
東大陸の砂漠地帯の街道で倒れていたところをニーナに発見される。
種族、出身地等不明。
この世界で奇相とされる『竜眼』を持つ。『竜眼』の持ち主は、天下を取る、あるいは世に災いをもたらすなど、さまざまに言い伝えられている。しかし、普段のリュウからそのような神秘性を感じ取ることは難しい。

ニーナ NINA
ニーナ NINA
東側連合に組する王国、ウインディアの王女。
飛翼族。
行方不明になった姉を探す旅の途中でリュウと出会う。育ちの良さもあるが、少々子供っぽい部分があり、悪く言えば頼りない。美人でしっかり者の姉を尊敬している。

サイアス SCIAS
戦時中東側に雇われていた傭兵。
戦後は仕事がなく、ぶらぶらしていた。
ある事件がきっかけで、主人公たちのお目付け役となる。
非常に無口で、ひょうひょうとしているが、頼れる一面もある。酒好き。パート。

クレイ CRAY
東側連合傘下フーレン族の若き族長。
ニーナと共に、幼馴染であったエリーナ王女の捜索に乗り出す。
好戦的なフーレン族の中にあって、勉めて冷静であることを自己に課している。
族長であるという責任感がそうさせるのだが、時に苛立ち、感情を爆発させることもある。
戦闘力は高く、先の大戦ではいくつかの軍功を得ている。

マスター MASTER
呪いを防ぐ完全密封のよろいを着ている。
食べるときも寝るときもよろいを脱がないので、素顔や種族が分からない。
見当はずれのことを言ったり、場違いに笑い出したりと、少し言動の怪しいところがある。
呪いに汚染された場所で主人公に出会い、その後なぜか行動を共にする。

アースラ URSULA
ラッソと同じく、帝国軍の隊長。
平民出身だが、将軍の一人に魔法力の高さを買われて入隊。
魔力駆動式の銃の扱いに長け、冷静で信頼の置ける軍人だと評される。
東側中立地帯の捜索隊に加わっている。

フォウル FOU-LU
西側、フォウ帝国の始祖。初代皇帝。
超常的な力をもって、西大陸の全土の統一を一代で果たした。
その後、数百年後に復活することを自ら預言し、没したとされる。
外見こそ20代そこそこだが、神秘的とすら言える威厳と怜悧(れいり)さをそなえており、没後、神格化され『神皇(しんのう)』と呼ばれる。