自己を複製して拡散する機能を持つものがワームと呼ばれます。広がり方として多いのは、ネットワークでつながっているコンピュータの脆弱性を悪用して他のコンピュータに感染していくパターンです。 2003年に「Blaster」、翌年に「Sasser」が猛威を振るい、当時のWindows 2000やXPで、対策をしていないPCはインターネットに接続するだけで感染しました。「無防備にインターネットに接続するとウイルスに感染する」と言われるようになったのはそのためです。メールやUSBメモリを経由して拡散するものもあります。
現在はPCもネットワークも当時に比較して格段に安全になり、ワームの大流行は減りましたが、それでも2017年には「WannaCry」が世界中で問題となりました。原因はWindowsのセキュリティ修正プログラムを更新していないPCが多いためです。