
ハードディスクからいつもと違う音がしたら、
緊急バックアップを


ハードディスクの寿命は5年
パソコンの中で、システムやデータが保存されているハードディスクは、5年が目安と言われる寿命の短いパーツです。
もちろん5年以上使えることもありますし、逆にもっと早くに壊れてしまうこともあります。
危険の兆候は、ハードディスクからの異音であることが多いので、普段とは違う音が続くようなら、直ちに対策をすべきです。
いつ動かなくなってもおかしくありません。
日頃から計画的にバックアップをしていない場合には、すぐバックアップしましょう。

緊急バックアップの方法
不安な状態のハードディスクに負荷をかけないため、専用ソフトを使い、外付けのハードディスクにドライブ丸ごとをバックアップしてしまうのが最も確実です。
ここでは、「クイックイメージ(ShadowProtect Desktop Edition ver3.5)」を例にとって、その方法を紹介します。
この製品では、今の環境を新しいパソコンに丸ごと移し変えることもできます。
ドライブのバックアップ
- パソコンに外付けのハードディスクを接続します。
- クイックイメージのCDを入れ、パソコンを再起動して、クイックイメージでパソコンを起動させます。
(すでにソフトをインストールしてある場合は、通常のやり方でバックアップします) - クイックイメージを無事に起動できたら、外付けのハードディスクを保存先に指定し、Windowsの入ったドライブを保存します。
複数のドライブがある場合は同様にバックアップします。

復元先の用意
バックアップができたら、それを移す先を決めましょう。2通りが考えられます。
- 新しいパソコンに移転する
- ハードディスク交換して復元する
通常のバックアップソフトでは、異なるパソコンに復元できませんが、クイックイメージはこれまでのシステム環境を新しいパソコンにそのまま移転できます。
操作はどちらの場合も同じ手順です。
ドライブの復元
- パソコンに外付けのハードディスクを接続します。
- 新しいパソコンの場合
パソコンの電源を入れ、クイックイメージのCDを入れ、パソコンを再起動させます。
新品パソコンの場合、Windowsの設定がスタートしますが、そのまますぐ再起動させます。
交換ハードディスクの場合
OSが入っていないので、電源を入れてCDを挿入し、一旦電源を落として完全に停止させてから、もう一度電源を入れて、クイックイメージでパソコンを起動します。 - クイックイメージの画面になるので、外付けのハードディスクに保存したイメージファイルを復元します。
複数のドライブをバックアップした場合は、Windowsの入ったシステムドライブを先に復元してください。
以上で操作は終了です。
新しいパソコンに復元できる理由

システムバックアップソフトは、そのパソコンのOSとは異なるOSが入った起動CDでパソコンを起動させて、データをコピーしたり、上書きする仕組みです。
従来製品では、LinuxというOSを採用している製品が多く、Linuxが対応していない規格のデバイス(機器)を搭載したパソコンでは使えないため、事前に動作を確認しておく必要がありました。
クイックイメージは Windows PEという同じWindowsOSを採用しているため、Windowsで動いていたパソコンならほぼ間違いなく使えます。
また通常は、例えばDVDドライブ搭載のパソコンを、ブルーレイドライブのパソコンに復元しようとしても、バックアップしたデータにはブルーレイドライブを動かすドライバがないため、起動できません。
クイックイメージは、独自のHIR(Hardware Independent Restore)機能により、メーカーやデバイス構成が違っていても、Windows汎用ドライバを用い、必ず起動できます。
だから別のパソコンにも復元が可能なのです。
もちろん、専用ドライバを使いたい場合は、後でドライバをインストールすればOKです。
ご注意
元のパソコンとは別のパソコンに復元する際には、OSや各アプリケーションの使用許諾契約をご確認の上、不正使用にならないようご注意ください。