現代のデジタル社会において、データの保存は非常に重要な課題となっています。データの消失を心配だったり、どの保存方法が最適なのか迷ってしまうことはありませんか。
そこで、この記事では、データの保存方法の種類について詳しく解説します。また、データ保存方法を選ぶポイントについても解説するのでぜひ最後までご覧ください。
- ・この記事を読んで分かること
データ保存が重要な理由、データ保存方法の種類、データ保存方法を選ぶポイント
データ保存が重要な理由
データ保存が重要である理由は多岐にわたりますが、最も重要なのはデータの紛失を防ぐためです。データは、一度失われると取り戻すことが非常に難しい場合がありますが、定期的にバックアップを取ることで、誤って削除してしまった場合や、予期しないシステム障害から貴重なデータを守ることができます。
また、ビジネス場面においても災害やサイバー攻撃、システム障害などの予期せぬ事態に備えるために、データのバックアップやクラウドストレージを活用しておくと良いでしょう。
デバイスの故障や事故に備えるため
データ消失のよくある原因の一つに、パソコンやスマホの故障や予期せぬ事故が挙げられます。スマホの画面が割れて突然操作できなくなってしまったり、災害などでパソコンが壊れてしまった際に、データを保存しておけば安心です。データは、個人にとっても企業にとっても、貴重な資産です。
しかし、ハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)は、物理的な損傷、電源の過負荷、その他の予期せぬトラブルによって失われるリスクがあります。そのため、データバックアップは絶対に必要です。バックアップ方法としては、外付けドライブへのコピーや、ネットワークアタッチトストレージ(NAS)での保存が基本的な選択肢となります。
また、クラウドストレージの活用も、最近では非常に人気です。信頼性の高いクラウドサービスは、常にオンラインでアクセス可能であり、データを複数の場所に保存することで、物理的な損失のリスクを大幅に軽減します。
ヒューマンエラーに備えるため
ヒューマンエラーも、データ消失のよくある原因の一つです。例えば、誤ったファイル操作や削除、保存の失念は、貴重なデータを一瞬で失うリスクを伴います。こういったエラーが発生すると、個人だけでなく組織全体の業務にも重大な影響を及ぼすことがあります。このようなリスクを最小限にするため、データ保存時のプロセス管理が重要となります。
一般的に、ヒューマンエラーには、複数の確認不足や誤クリックといった事例があります。保存先を間違える、重要なデータを上書きしてしまうなどの事象が考えられます。
このようなトラブルを防ぐために、対策を講じておくことが重要です。例えば、データを保存する際に確認画面を設ける、定期的な自動バックアップ設定を活用する、複数の保存先を決めるなどの対策が有効です。
デバイス別おすすめデータ保存方法のまとめ
先にも述べましたがデータを保存することは非常に重要です。そして多数の人がスマートフォンやパソコンを所持しており、その中のデータを適切に保存する必要があります。
データ保存の基本的な考えは、一箇所に同じ方法ではなく、複数の方法を掛け合わせて保存することをお勧めします。保存方法を別々にすることでデータ消去のリスクを低減できるためです。
そこでこのセクションではデバイス別におすすめのデータ保存方法をまとめました。基本的な考え方を踏まえた上でぜひ参考にしてください。
スマホデータのおすすめ保存方法
スマートフォンのデータのおすすめの保存方法は内部ストレージ、外部ストレージ、クラウドストレージそれぞれの保存先にデータを保存するというものです。
そのため、各保存先から1種類ずつデバイスやサービスを選択すると良いでしょう。保存先を異なる場所に設けることによって安全にデータを保存し、便利にデータを活用することが可能になります。
保存先 | デバイス、サービス名 |
---|---|
内部ストレージ | ・本体 |
外部ストレージ | ・SDカード ・USBメモリ |
クラウドストレージ | ・Google Drive ・Dropbox ・iCloud |
スマートフォンでのデータ保存には、専用アプリが非常に便利です。
例えば、Google DriveやDropboxのようなクラウドストレージアプリは、データがインターネット経由で自動的にバックアップされるため、紛失や破損の心配が軽減されます。
一方で内部ストレージでの保存は、端末内に直接データを保持することで、ネットが使えない環境下でもアクセス可能です。そのため、大切なデータを確実に保持できるでしょう。
パソコンデータのおすすめ保存方法
パソコンユーザーにおすすめの保存方法は外部ストレージから2種類、クラウドストレージから1種類選択するとよいでしょう。
保存先を分けることによってデータ消失のリスクヘッジをするという考えはスマホの保存方法と同じです。
ただし、パソコンの場合、内部ストレージにデータが溜まりすぎると動作が不安定になることがあるため、外付けハードディスクやSSDなどの外部ストレージを2種類用意し、データを分散して保存することが重要です。特にノートパソコンでは、容量の大きな外部ストレージがあると便利です。
保存先 | デバイス、サービス名 |
---|---|
内部ストレージ | ・本体 |
外部ストレージ | ・HDD ・SSD ・メモリーカード ・USBメモリ ・光学ディスク ・M-DISC |
クラウドストレージ | ・Google Drive ・Dropbox ・iCloud |
クラウドストレージはインターネット経由でアクセスできるため、場所を選ばずにデータを利用できます。また、自動バックアップ機能があるサービスも多いので、データ消失のリスクを減らすことができます。
外部ストレージに分類されるHDDは、ローカルでのバックアップに適しています。USBメモリは持ち運びが容易で、手軽にデータを保存できますが、容量が限られている点に注意が必要です。様々な保存先を組み合わせることで、データの安全性を高め、より安心してパソコンを使うことができます。
データ保存方法の種類とは
データを保存する方法にはいくつか種類があり、主に以下の7つになります。
HDD | SSD | メモリーカード | USBメモリ | 光学ディスク | M-DISC | クラウドストレージ |
HDD、SSDなどをベースとしたデータの保存方法では、検索性や管理性に優れたシステムを使用します。データベースは、大量のデータを効率的に整理し、迅速な検索を可能にするため、データを扱う場合に特に重宝されます。
一方、クラウドストレージサービスを利用したデータの保存は、インターネットを介してどこからでもアクセスできる利便性が特徴です。また、クラウドストレージは物理的な保存場所を必要としないため、コスト面でも柔軟性があります。
HDD
HDDとは、HardDiskDrive(ハード・ディスク・ドライブ)の略称で、デジタル機器でデータを保存・管理する装置です。HDDは大容量でありながら比較的低コストで提供されるため、大量のデータを扱う際に非常に便利です。
特に、テキストベースの情報を保存する場合、HDDの容量は膨大なデータを長期間維持するのに役立ちます。具体的には、1TB以上の容量があれば、数百万件のキーワードのデータを格納することが可能です。
その一方で、HDDは物理的なディスクが回転することでデータへのアクセスがやや遅くなる点や、振動や衝撃に対して耐性が弱い点が弱点となります。
そのため、HDDを選ぶ際には、データ速度や耐久性を加味した上で、インターフェースがパソコンと互換性があるかチェックすることが重要です。加えて、HDDは可動部品を含むため、うっかり落とすと故障するリスクがあることも考慮し、バックアップ用の外部ドライブとして運用することをお勧めします。
SSD
SSDとは、SolidStateDrive(ソリッド・ステート・ドライブ)の略称で、コンピューターのデータを保存するための記憶装置です。SSDは、半導体メモリを使用した記憶装置で、フラッシュメモリを用いてデータを保存するため、高速なデータアクセスが可能です。
また、従来のHDDに比べてディスクのような可動部品がないため、耐衝撃性に優れており、安心してデータを保管できます。ただし、SSDの寿命は書き込み回数に依存し、データ保持期間も限定的であるため、定期的なバックアップを実施することが重要です。
SSDには、128GBから1TB以上まで様々な容量が存在します。そのため、SSDを選ぶ際は、保存するデータの量に応じた容量を選択するようにしましょう。コスト面ではHDDよりも高価ですが、その分、データ速度の面で優れています。
メモリカード
メモリカードの種類には、SDカード、microSDカード、CFカードなどがあり、それぞれ異なる特徴を持っています。SDカードは汎用性が高く、カメラやパソコンで幅広く利用されています。
microSDカードは小型であるため、スマートフォンやドローンなどで使用されることが多いです。CFカードは、プロ向けの高性能カメラに適しています。データ保存容量や速度はカードのクラスや規格によって異なり、UHS-IIやV30などの規格が速度を保証しています。
取り扱い方法としては、静電気や衝撃に注意し、防水性の高いケースを使うと安全です。また、寿命は書き込み回数に依存します。データ消失のリスクを回避するため、定期的なバックアップの実施をお勧めします。
USBメモリ
USBメモリは、コンパクトで持ち運びやすいデータ保存デバイスとして、広く利用されています。その基本的な役割は、パソコンやその他のデバイスからデータを簡単に転送し、一時的または長期的に保存することです。
データをUSBメモリに保存する主なメリットには、手軽に持ち運べる点や、即座にアクセスできる利便性があります。
一方で、データ消失のリスクや書き込み制限回数など、技術的な制約も考慮する必要があります。USBメモリを選ぶ際は、必要な容量や対応規格を確認し、信頼性の高いメーカーを選ぶのが賢明です。
また、データを保存する際は、ウイルス対策を行うことやバックアップを取ることなどで、データの安全性を高めることが重要です。
光学ディスク
光学ディスクは、データを保存する手段として広く利用されています。代表的な種類としては、CD、DVD、ブルーレイディスクがあります。
CDは音楽や小容量のデータに適しており、最大700MBのデータを保存できます。DVDは映像メディアの普及に伴い登場し、標準で4.7GBの容量を持っています。ブルーレイディスクは高画質映像の保存を目的に開発され、25GB以上のデータを保存できます。
これらはレーザーを利用してデータを読み書きする仕組みで、ディスク表面に微細な凹凸を作成することで情報を記録します。耐久性は環境に左右されますが、適切に取り扱えば数十年のデータ保存が期待できます。
ただし、物理的な損傷や経年劣化には弱いため、データの信頼性確保には定期的なバックアップが推奨されます。また、容量の限界もあるため、保存ニーズに応じて慎重に選定することが重要です。
M-DISC
M-DISCは、長期間のデータ保存に優れた光学メディアとして注目されています。特筆すべき特徴は、専用の記録層にデータを物理的に刻む技術です。一般的なディスクと異なり、インクや色素を使用しないため、劣化がほとんどなく、耐久性に富んでいます。
M-DISCは1,000年間保存できるとされ、長期保存が必要な重要データに最適です。また、耐キズ性や耐熱性にも優れており、過酷な環境でもデータの損失が少ないという利点があります。これらの特徴は、データ消失のリスクを最小限に抑えたい場合に非常に有用です。
クラウドストレージ
クラウドストレージは、データをインターネット上に保存することで、場所を問わずアクセスできる利便性が魅力です。メリットとしては、ハードウェアの故障リスクが低く、複数デバイスからのアクセスが可能であることが挙げられます。
そのため、クラウドストレージは拡張性に優れており、大量のデータを扱う業務環境に適しています。また、多層的なセキュリティ対策が施されているため、企業秘密や機密情報の保存においても安心感があります。ただし、その分コストが高くなる場合が多く、インターネット接続が必須であるというデメリットもあります。
データの保存方法を選ぶポイント
データ保存方法を選ぶ際には、まずデータの種類と形式を考慮することが重要です。例えば、画像や動画のような大容量データを保存する場合には、そのデータ量に見合った容量の保存方法を選択する必要があります。
また、データが機密情報を含む場合には、保存先の耐久性や安全性に優れた保存場所を選ぶ必要があります。さらに、コスト面も保存方法を選択する際に考慮すべき重要な要素です。一般的に、容量やデータ速度などのスペックが高くなればなるほど、コストも高くなる傾向にあります。このようにさまざまな観点から吟味することで、自身のニーズに最も適したデータ保存方法を選択できるでしょう。
耐久性・保存場所
データ保存方法時に選ぶポイント1つ目は耐久性と保存場所です。物理的な耐久性が低い光学ディスクやUSBメモリには落として破損してデータが消失するというリスクがあります。
そのため、保存方法を選ぶ際には物理的な耐久性の高い外付けストレージを使用するか、クラウドストレージのようにオンラインでデータを保存できる方法と合わせて使用すると良いでしょう。例えば、HDDやSSDといったメディアに加え、クラウドストレージも利用することで、自然災害や物理的な破損によるデータ消失のリスクを最小限に抑えられます。
また、データの破損や消失を防ぐためには、定期的なバックアップが重要です。バックアップがあれば、予期せぬ消失が発生した場合にもデータを復旧できます。
容量
データ保存方法時に選ぶポイント2つ目は容量です。
せっかくメディアを購入しても保存したいデータの容量がスペックオーバーしてしまうと保存ができないため、適切なストレージ容量を見積もることが重要です。
まず、保存するデータの種類と、それに関連するデータ形式を把握する必要があります。例えば、テキストファイルは非常に小さな容量で済みますが、画像や動画のデータはより多くの容量を必要とします。
特にRAW形式の画像は、JPEG形式よりも高品質である分、圧倒的に大きな容量を使用します。これらの違いを理解し、総容量を見積もることで、どのような形式でデータを保存するか、またどれだけのストレージが必要かを判断しましょう。
コスト
データ保存方法時に選ぶポイント3つ目はコストです。
データ保存におけるコストは、選択するストレージの種類やサービスによって大きく異なります。まず、初期費用についてですが、ローカルストレージの場合、HDDやSSDの購入が必要になります。HDDは容量あたりの単価が安価である一方、SSDは高速アクセスが可能で信頼性が高いものの、比較的高価です。
クラウドストレージの料金プランは、多くのサービスがサブスクリプションモデルを採用しています。一般的に月額または年額での支払いが発生し、選択するプランによって提供されるストレージ容量やサービス内容も異なります。一部のクラウドサービスは無料プランを提供していますが、ビジネス用途などで大容量を利用する場合は有料プランが必要になります。
ローカルストレージとクラウドストレージのコストを比較すると、短期的にはローカルストレージの方が経済的です。
しかし、長期的にはクラウドストレージのランニングコストが積算されるため、総コストが高くなる場合があります。ただし、拡張性やアクセスの容易さを考慮すると、クラウドストレージの利用価値は大きいでしょう。
データ保存に必要なソフトウェアライセンス費用も視野に入れておく必要があります。特に、企業向けのソフトウェアはデータバックアップや管理の機能を備えているため、その分ライセンス費用がかかります。これらを総合的に判断し、自身のデータ保存ニーズに最適な選択をすることが重要です。
まとめ:データ保存はDropboxがおすすめ!
いかがだったでしょうか。
この記事ではデータの保存方法の種類やデバイス別のお勧め保存方法について解説しました。
データの保存方法として、Dropboxは非常に有用なツールです。また、 「Dropbox Plus」はソースネクストが公式販売店として扱っており、3年分を公式サイトより安い価格で購入できます。
Dropboxは、クラウドストレージにデータを保存するため、安全性が高く、インターネットで簡単に接続が可能です。興味のある方は公式サイトから簡単にダウンロードできますので、ぜひご検討ください。
また、「スマ保存」というスマホ内のデータをバックアップできるサービスもあります。お使いのスマホの容量がいっぱいだけど、写真や動画を消したくない人などにおすすめです
もしバックアップをとっておらず、大切なデータを失ってしまった場合でも復元できる可能性があります。詳しくは、当メディアの以下記事を読んでみてください。