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現在のセキュリティ情勢

(2011.4.28 現在)

5分で十分、わかるセキュリティ対策 | ウイルスの名称について

最近のウイルスは、銀行やオンラインゲームのID、パスワードを盗み出すなど、犯罪を目的とするものが増加しています。そのため、わかりやすい大流行ウイルスは激減し、発見されにくい巧妙なものが増えています。

web経由のウイルスが増加

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情報を盗むためにパソコン内にウイルスを侵入させる手口としては、メール経由のワーム(自己を複製して増殖するタイプ)に加え、リンクをクリックした瞬間にインストールさせるweb経由の手口が増えています。
侵入しやすいよう容量の小さな「ダウンローダー」と呼ばれるウイルスをまずインストールさせてから、後で個人情報を探して送信する別のウイルスを勝手にダウンロードさせるなど、複雑化しています。

「ウイルスセキュリティ」はこのように防いでいます

重要情報を盗む手口

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情報を盗む手口としては、キーロガーと呼ばれるキー入力をすべて記録して、パスワードらしき文字列を送信したり、ブラウザのキャッシュ、メールデータなどからIDやパスワードらしき文字列を検索して送信するウイルスが使われます。

「ウイルスセキュリティ」はこのように防いでいます

ボットネットの脅威

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外部からコントロールできるボット(ロボットが語源)と呼ばれるタイプのウイルスも増加しています。多くのパソコンに送り込んだボットを通じて、特定のサイトに一斉アクセスさせて動作不能に陥らせたり、迷惑メールを一斉送信させたりできるため、大きな脅威になっています。

「ウイルスセキュリティ」は、「ウイルス自動検知機能」などでボットの侵入を防いでいます。


下記は、過去に流行した代表的なウイルスです。時代と共に変遷していく様子がわかります。
なお、「ウイルスセキュリティ」は、このページに掲載されているウイルスすべてに対応していますので、ご安心ください。


2010

SNSを悪用した詐欺行為
ソーシャルネットワークサービス(SNS)内の情報交換の仕組みを利用して悪意のURLをクリックさせたり、知人を装って金銭や個人情報を搾取する手法が流行。

スマートフォンを狙ったウイルス
Androidマーケットにはじめてウイルスが出現、スマートフォンの利用者への詐欺行為が確認された。

2009

webサイトを改ざんして感染を拡大するガンブラー(Gumblar)攻撃
サイト管理パスワードを盗むウイルスで集めた情報でサイトを改ざんし、閲覧するだけで感染させるようにしたり、別のウイルス配布サイトに誘導するガンブラーという手法で、大手企業サイトも被害に受け、感染が拡大した。
webサイト管理パスワードが盗まれた原因は、Adobe Acrobat、Adobe Reader、Flash Player、Java(JRE)、Microsoft Officeなどのアップデートが未適用だったため。

2008

改ざんされたサイトによる、web経由でのウイルス感染が一般化

USBメモリ経由で感染するワーム コンフィッカー(ダウンアドアップ)
2008年末から2009年の前半にかけて、USBメモリ経由でパソコンを外部からアクセスできるようにするワームが流行。

2007

添付メールを開かせるストームワーム(Storm Worm)
2007年1月、実際にあったニュースをタイトルとしたメールで注意を引き、添付ファイルを開くと感染するワームが登場。当時欧州で大きな被害を出した暴風雨のニュースから感染が広がったため、「Storm Worm」と呼ばれた。感染するとコンピュータの制御が奪われ、攻撃者の踏み台にされる。

2006

ウィニー(Winny)を介して情報漏えいを引き起こす「アンティニー」
ファイル交換ソフト、ウィニー(Winny)を介して感染するアンティニー(Antinny)が蔓延。かかりやすさは「低」だが、個人情報が漏えいする事件が相次いで発生したことから、社会的問題になった。

2005

ハッカー手引きワーム「ボゾリ」
2005年8月、セキュリティホールを狙うハッカー手引きワーム「ボゾリ」が登場。感染した米国の大手報道機関や政府機関のコンピュータが正常に作動しなくなった。

メール無断送信ワームの蔓延
2005年2月、メール無断送信ワーム「マイトブ」が登場。「ベーグル」「ネットスカイ」など亜種の多いウイルスが目立った2004年に続き、メール無断送信ワームが蔓延した。

2004

史上最速の感染スピード「マイドゥーム」
2004年1月、メール添付ファイルから感染するメール無断送信ワーム「マイドゥーム」が登場。感染に気づきにくいこともあり短時間で感染が広がり、インターネット上でメールが洪水のように溢れ、ネットワークが渋滞、webページの表示に時間がかかるなどの影響が出た。また特定のwebサイトを攻撃するように仕組まれ、攻撃にあったサイトがダウンする被害もあった。

2003

ネットに接続するだけで感染する「ラブサン(別名・MSブラスト)」
2003年8月、インターネット接続で感染する異常起動ワーム「ラブサン」が登場。インターネットに接続するだけで感染し、勝手にシャットダウンして再起動を繰り返し、セキュリティ修正プログラムを適用しようにもできない凶悪ぶりで、混乱に近い状態に陥った。

2002

悪のマルチタレント「バグベア」
2002年9月、メール添付ファイルから感染するメール無断送信ワーム「バグベア」が登場。セキュリティソフトを強制終了させ、ウイルス付きメールの無断送信、キーボード入力情報の記録を盗んだり、攻撃者用に侵入口を用意したりする他、プリンタをコントロールして、無意味なデータを次々とプリントアウトするなど、悪のマルチタレントぶりを発揮した。

過去最大の感染数「クレズ」
2002年1月、メール添付ファイルから感染するメール無断送信ワーム「クレズ」登場。ウイルス被害ランキングトップを1年以上独占。今なお多くの被害が出ている。パソコン内のメールアドレスを検索し、自身を送信。差出人を詐称するという悪賢い機能を備えるだけでなく、ウイルス対策ソフトの妨害やユーザーファイルの無断上書きなどを実行。さらにメールプレビューでも感染。

2001

複数の経路から感染「ニムダ」
2001年9月、メールプレビューで感染するメール無断送信ウイルス「ニムダ」登場。それまでのウイルスとはまったく異なる種類のウイルスとして、メール、ネットワーク共有、ファイル転送、webページの閲覧など、さまざまな経路で感染を広め、世界中を席捲した。

中国VSアメリカ?
2001年7月、ホワイトハウスのwebサイトへ攻撃を仕掛ける中国発のウイルス「コードレッド」が登場した。しかし、ホワイトハウスはIPアドレスを変更したため被害を免れた。翌月には、その報復目的で作成されたウイルス「コードレッドII」が登場した。

無断でファイルを添付して送信「サーカム」
2001年7月、メール添付ファイルから感染するメール無断送信ワーム「サーカム」登場。マイドキュメントなどに保存してあるファイルをメールに添付して送信。その添付ファイルを開いた瞬間に感染する。ファイル名がメールの件名になり、一見自然に見えるため、うっかり開けてしまう巧妙な手口で流行した。

2000

人の心理を巧みに突く「アイラブユー」
2000年5月、メール添付ファイルから感染するメール無断送信ワーム「I LOVE YOU」は、「I LOVE YOU」という件名と「添付したラブレターを読んでください」という本文で、短期間で全世界に拡大。人の興味をそそる言葉を用いることで簡単に感染を広められることを示した。

1999

現在主流のワームの元祖「メリッサ」
1999年、アドレス帳に記載されている上から50人に対して、Word形式の文書が添付されたメールを勝手に送信する、現在主流になっている「ワーム」の原型とも言える存在。ネットワークを介して加速度的に増殖し、過大な負荷のためメールサーバーがダウンする企業が続出した。

1995

マクロウイルス誕生
1995年、Windows 95の発売と共に、新しいタイプのウイルスが現われた。Wordで動作する最初のマクロウイルス「コンセプト」。マクロウイルスはソフトの処理を自動化するプログラムを利用したウイルスのことである。Microsoft Officeが入っていれば機種やOSを問わず感染するという今までにないタイプのウイルスだった。翌年には、Excelで動作する最初のマクロウイルス「ラルー」が登場している。

1986

Windowsに初感染
1986年、Windowsマシンの先祖にあたるIBM PCに感染する初のウイルス「パキスタン・ブレイン」が登場した。このウイルスはパキスタン発で、不正コピーをしたユーザーに対して警告を発するというものであった。

1984

「ウイルス」の始まり
1984年、米国のフレデリック・コーエン博士が書いた論文の中で、はじめて「コンピュータウイルス」という言葉が登場。ウイルスと呼べるプログラムは70年代から存在していたが、それらを「ウイルス」と呼んだのはこれがはじめて。この論文でコンピュータウイルスの脅威を訴えたが、当時の他の学者達はその主張を聞き入れなかった。

1981

初のウイルスはMacに感染した
1981年、米アップルコンピュータ社のマシン、今でいうMacに感染する初のコンピュータウイルス「エルク・クローナ−」が登場。この年は、Windowsマシンの前身であるIBM PCが誕生した年。Windows用のウイルスが登場するのはこれより5年後。

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