8月は7月の約3割増に
メールやSMSなどとwebの組み合わせによる詐欺(フィッシング)が増大しています。
フィッシング対策協議会に寄せられたフィッシング詐欺の8月の報告件数は5,577件と
前月から1,255件も増加しています。
Amazon、Apple、LINE、ゆうちょ銀行、MyEtherWallet を騙るフィッシングメールが
大量に配信されたものと推察されます。
報告件数は過去1年で4倍以上
フィッシングの報告件数は、過去1年で4倍以上に増え、
報告される詐欺ページのURLの件数も重複を除いても、約2.5倍に増加しています。
これは、今までは同じ種類のメールを大量にばらまいていた犯罪者が、
メールの内容やURLを少しずつ変え、以前よりは少ない数で配信しているためです。
その狙いは迷惑メールと判定されたり、対策ソフトによって検知されるのを防ぐことにあります。
報告件数やURL件数の増加に比べ、狙われるブランド数の伸びは緩やかです。
8月に報告のあったブランド数は48件で、昨年の9月が34件、過去1年で一番多い月でも61件でした。
犯罪者が狙うようなユーザー数が多くネットで買い物ができるブランドは
それほど多くないためと思われます。
身に覚えのないものは無視
これらの詐欺の目的は、何だろうと不安を煽り、webページへ誘導することです。
知っている企業からのメールやSMSでも、身に覚えのないものは無視するようにしましょう。
どうしても気になる時は「"該当URL" "詐欺"」で検索して確かめること。
また、セキュリティ対策ソフトを使っていれば、うっかり先に進んでも、
多重的な防御機能で、被害に遭う確率を下げることができます。
参考/https://www.antiphishing.jp/report/monthly/201908.html