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寒中見舞いはいつ出せばいい?マナーや簡単な例文を紹介

カテゴリ: 年賀状・はがき 2025年09月12日 公開
寒中見舞いはいつ出せばいい?マナーや簡単な例文を紹介

寒中見舞いは、寒さが厳しい時期に相手を気遣うための挨拶状です。年賀状を出しそびれた場合や、喪中の方への年始の挨拶としても使われます。ただし、送る時期や書き方にはマナーがあるため、適切な対応が求められます。

この記事では、寒中見舞いを送る適切なタイミングや基本的なマナーについて解説します。さらに、すぐに使えるシンプルな例文も紹介するので、「何を書けばいいかわからない」という方でも安心です。正しいマナーを理解し、心のこもった寒中見舞いを送りましょう。

寒中見舞いとは?その意味と役割

寒中見舞いは、寒さが厳しい時期に相手の健康を気遣い、近況を伝えるための挨拶状です。もともとは日本の季節の風習として親しまれてきましたが、現代では年賀状を送りそびれた際の代替や、喪中時の挨拶としても活用されています。

また、寒中見舞いとよく似たものに「余寒見舞い」があります。これは立春を過ぎても寒さが続く時期に送るもので、送る時期や目的が少し異なります。

ここからは、寒中見舞いの歴史や役割、余寒見舞いとの違いについて詳しく紹介していきます。

寒中見舞いの起源と歴史

寒中見舞いの習慣は、江戸時代にまで遡ります。当時、年始に年賀状を交換できなかった人々が、後日改めて挨拶状を送る風習として広まりました。これに加え、厳しい寒さの中で相手の健康を気遣う目的もあり、冬の季節に適した習慣として定着していったとされています。

時代が進むにつれ、寒中見舞いの役割も変化してきており、特に喪中の際には、新年の挨拶として年賀状を送ることができないため、その代わりに寒中見舞いを活用するケースが増えています。相手に対する礼儀を保ちつつ、季節の挨拶として使われる点が、長年続く理由の一つとなっています。

現代における寒中見舞いの役割

現代の寒中見舞いは、単なる季節の挨拶にとどまらず、さまざまなシーンで用いられています。たとえば、年賀状を出しそびれた際の代替として送ることができます。松の内(1月7日まで)を過ぎてしまった場合に、失礼のない形で新年の挨拶を伝える手段として活用されます。

また、喪中の方への配慮としても使われます。喪中の相手に対しては、年賀状を控えるのが一般的ですが、寒中見舞いであれば新年の挨拶として適切に気持ちを伝えることができます。さらに、自身が喪中である場合、年賀状を受け取った相手に対して、寒中見舞いでお礼とともに喪中であることを伝えるケースもあります。

このように、寒中見舞いは状況に応じて活用できる挨拶状であり、相手に失礼のない形で気持ちを伝える方法として重宝されています。

寒中見舞いと余寒見舞いの違い

寒中見舞いと余寒見舞いは、どちらも寒さが厳しい時期に送る挨拶状ですが、送るタイミングに違いがあります。

寒中見舞いは年賀状の代替や喪中時の挨拶として使われることが多いのに対し、余寒見舞いは春の訪れを待ちながら相手の健康を気遣う意味合いが強い点が特徴です。どちらも季節の移り変わりに合わせた日本独自の風習ですが、時期によって使い分けることが大切です。

寒中見舞いを送る適切な時期とは?

寒中見舞いを送る時期には、一定のルールがあります。一般的には1月8日から2月3日までとされ、これを過ぎると「余寒見舞い」となります。ただし、地域によって松の内の期間が異なるため、送るタイミングには注意が必要です。

また、寒中見舞いを出す目的によっても適切な時期は異なります。たとえば、喪中の方への挨拶や、年賀状の返礼が遅れてしまった場合など、状況に応じた対応が求められます。

ここからは、地域による松の内の違い、立春以降の対応について詳しく解説していきます。

地域による松の内の違いと影響

寒中見舞いを送る時期には、「松の内」が関係しています。松の内とは、お正月の飾りを飾っておく期間のことですが、地域によってその期間が異なります。

一般的には1月7日までとされることが多いですが、関西地方では1月15日までが松の内とされています。そのため、関西圏では1月16日から寒中見舞いを送るのが適切なタイミングとなります。

  • ・関東地方
    松の内の期間:1月1日~1月7日
    寒中見舞いを送る開始日:1月8日以降

  • ・関西地方
    松の内の期間:1月1日~1月15日
    寒中見舞いを送る開始日:1月16日以降

自身の住んでいる地域や、相手の住む地域の松の内の期間を確認し、適切な時期に送るようにしましょう。

立春以降に送る場合の対応(余寒見舞い)

寒中見舞いは 立春(2月4日)まで に送るのが一般的ですが、それを過ぎた場合は「余寒見舞い」として出します。

立春は暦の上では春の始まりですが、実際にはまだ寒さが続く時期です。そのため、余寒見舞いでは「寒さが続きますが、ご自愛ください」といった内容で相手の健康を気遣うとよいでしょう。

寒中見舞いと同じく、喪中の方への挨拶や年賀状の返礼が遅れた場合にも利用できます。2月中旬くらいまでは問題なく送れるので、適切な表現を使って対応しましょう。

寒中見舞いの例文・テンプレートを紹介

寒中見舞いは、季節の挨拶としてだけでなく、年賀状を出しそびれた際や喪中の方へのご挨拶としても活用されます。しかし、どのように書けばよいのか迷う人も多いでしょう。

ここでは、一般的な寒中見舞いのテンプレートをはじめ、喪中の方への寒中見舞い、ビジネス向けの寒中見舞いなど、すぐに使える例文をご紹介します。

基本的な寒中見舞いのテンプレート

寒中見舞いの文章は、以下のような構成が一般的です。

<文例>
寒中お見舞い申し上げます。
寒さが厳しい折、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。
おかげさまで私どもは変わりなく過ごしております。
まだまだ寒い日が続きますので、くれぐれもご自愛ください。
令和〇〇年〇月

時候の挨拶で始め、相手の安否を気遣い、結びの言葉で締めくくります。 シンプルで心遣いの伝わる内容 にするのがポイントです。

喪中の人に送る寒中見舞いの例文

喪中の方へ送る寒中見舞いは、年始の挨拶を控える代わりのご挨拶となります。賀詞やお祝いの言葉は避け、丁寧な表現を心がけましょう。

<文例>
寒中お見舞い申し上げます。
ご服喪中のことと存じ、年始のご挨拶は控えさせていただきました。
寒さが厳しい時期ですが、いかがお過ごしでしょうか。
ご無理をなさらず、どうかお身体を大切になさってください。
令和〇〇年〇月

相手の気持ちに配慮し、あまり踏み込みすぎず、温かく見守るような表現を選ぶとよいでしょう。

ビジネス向け寒中見舞いの例文

取引先や上司などに送る場合は、礼儀を重んじたフォーマルな表現を用いるのが適切です。

<文例>
寒中お見舞い申し上げます。
厳寒の折、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げますとともに、貴社の更なるご発展をお祈り申し上げます。
令和〇〇年〇月

ビジネスシーンでは、「お慶び申し上げます」という表現を用いても問題ありません。ただし、喪中の相手には使わないよう注意が必要です。

このように、寒中見舞いは送る相手や状況に応じた表現を選ぶことが大切です。適切な例文を活用し、心のこもった一枚を送りましょう。

寒中見舞いを簡単に作成できるおすすめソフト

寒中見舞いを自宅で簡単に作成できるソフトを活用すれば、美しいデザインのはがきを手軽に作成できます。特に、専用のはがき作成ソフトを使うと、フォーマルなデザインや個性的なレイアウトを自由に調整できるため、初心者でも安心です。

ここでは、寒中見舞い作成に適したおすすめのソフトを4つ紹介します。各ソフトの特徴を比較しながら、自分に合ったものを選びましょう。

筆王 Ver.30|低コストで豊富なテンプレートを利用できる

「筆王 Ver.30」は、コストを抑えながらも多機能なはがき作成ソフトです。寒中見舞い専用のテンプレートが多数収録されており、直感的な操作で簡単にデザインできます。

また、PC版だけでなくスマホアプリ版も提供されているため、外出先でも編集が可能。写真やイラストの加工機能も充実しており、オリジナリティのある寒中見舞いを作りたい方にも適しています。

コストを抑えつつ、豊富なデザインを利用したい方におすすめのソフトです。

筆ぐるめ 33|初心者でも使いやすいシンプルな年賀状ソフト

「筆ぐるめ 33」は、初めてはがき作成ソフトを使う方でも簡単に操作できるのが特徴です。シンプルな画面設計で、必要な機能がわかりやすく配置されているため、迷わず作成できます。

特に、住所録管理機能が充実しており、宛名印刷もスムーズに行えます。寒中見舞い専用のデザインテンプレートも豊富で、手軽に美しいはがきを仕上げられる点が魅力です。

パソコン操作に不慣れな方や、簡単に寒中見舞いを作成したい方におすすめです。

筆まめ Ver.36|フォーマルなデザインも豊富な定番ソフト

「筆まめ Ver.36」は、フォーマルなデザインを重視したい方に最適なはがき作成ソフトです。ビジネス向けの寒中見舞いにも対応したテンプレートが揃っており、品のあるデザインを作成できます。

また、フォントやレイアウトのカスタマイズ機能が充実しているため、細部までこだわって作成できるのも魅力です。さらに、住所録管理機能も使いやすく、大量の寒中見舞いを作成する際にも便利です。

フォーマルな印象を大切にしたい方や、細かくデザインを調整したい方におすすめです。

宛名職人 Ver.32|Macユーザーに最適な喪中はがき作成ソフト

「宛名職人 Ver.32」は、Macユーザー向けに開発されたはがき作成ソフトです。Appleの「連絡先」アプリとスムーズに連携でき、iCloudを活用したデータ管理にも対応しているため、効率よく寒中見舞いを作成できます。

シンプルな操作性でありながら、宛名印刷やデザイン編集の自由度が高く、美しい仕上がりのはがきを作ることが可能です。

Macで寒中見舞いを作成したい方にとって、最も適したソフトといえるでしょう。

まとめ|寒中見舞いを適切な時期に送り、マナーを守ろう

ここまで寒中見舞いの意味や送る時期、マナー、作成方法について詳しく紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?寒中見舞いは、厳しい寒さが続く時期に相手を気遣う季節の挨拶であり、年賀状の返礼が遅れた場合や、喪中の方への年始の挨拶としても用いられることがわかったと思います。正しいマナーを守って送ることで、相手に失礼なく気持ちを伝えられるでしょう。

振り返りとなりますが、送る時期は一般的に1月8日から2月3日までとされていますが、地域によって松の内の期間が異なるため、事前に確認しておくことが大切です。また、立春(2月4日)を過ぎると「余寒見舞い」として送るのが適切な対応となります。

寒中見舞いの文面は、相手との関係性や状況に応じて適切な表現を選びましょう。特に喪中の方へ送る場合は、お祝いの言葉を避け、落ち着いた文章にすることがマナーです。ビジネス向けの寒中見舞いでは、簡潔かつ丁寧な言い回しを意識するとよいでしょう。

寒中見舞いは、ただの形式的な挨拶ではなく、相手を思いやる気持ちを伝える大切なものです。ぜひ今回の記事を参考にして、適切な時期に心のこもった寒中見舞いを送りましょう。