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喪中はがきはいつ出すの?時期や出す範囲について解説

カテゴリ: 年賀状・はがき 2025年09月12日 公開
喪中はがきはいつ出すの?時期や出す範囲について解説

年末年始のご挨拶を控える旨を伝える喪中はがき。しかし「いつ送ればいいのか」「誰に送ればいいのか」「どんな書き方が正しいのか」など、疑問を抱く人は多いのではないでしょうか。この記事では、喪中はがきを送るタイミングや範囲、書き方の基本などを紹介します。

相手に失礼なく、自分の気持ちも整理できる喪中はがきの送り方について、ポイントをまとめましたので、参考にしていただければ幸いです。

喪中はがきとは?送る時期はいつが適切?

喪中はがきは、身近な方との別れに伴い、「年始のご挨拶を控えます」という気持ちを相手に伝えるための特別な挨拶状です。亡くなった方を悼む期間ということもあり、送る側も受け取る側も慎重になりがちですが、年賀状の準備をさせない配慮として早めに送るのが望ましいとされています。

年末になるほど周囲は年賀状のデザインや宛名書きに取りかかる時期です。そのため、11月中旬から12月初旬を目安に、早めに喪中はがきを送ることで、相手が年賀状を書かずに済みます。失礼のないようきちんと伝えておけば、受け取った側も迷わず対応できるでしょう。

またもし12月中に突然の不幸があった場合、どうしても喪中はがきが間に合わないことがあります。慌ただしい中で気持ちが落ち着かず、出し忘れてしまうことは考えられることです。そういうときには、寒中見舞いで喪中の報告をすれば問題ありません。

寒中見舞いは、1月8日頃(松の内明け)から2月3日(立春前日)頃までに出す季節の挨拶状です。

「このたび服喪中のため、新年のご挨拶を控えさせていただきました」と添えて状況を伝えます。なお、すでに年賀状を投函している場合でも配達前であれば、郵便局に問い合わせて配送を取りやめることができます。

一般的な投函時期

喪中はがきは、11月中旬から12月初旬に投函するのがもっとも一般的です。多くの人は、12月上旬から年賀状を作り始めるため、それより前に「喪に服しているので年始のご挨拶を控えます」と伝えておくと、相手は年賀状を用意する必要がなくなります。お互いのことを考えると、12月初旬までに送るのがよいでしょう。

11月半ばを過ぎてもなかなか準備が進まない場合は、まずは宛名のリストアップや文面作成だけでも早めに取りかかってください。書き慣れない文章やレイアウト調整は意外と時間がかかるものです。落ち着いた気持ちで準備するためにも、できるだけ余裕を持って進めていきましょう。

年内に間に合わない場合の対応

「年賀状を出す予定だったのに、急な不幸があった」という場合は、無理に年末に喪中はがきを出す必要はありません。相手の年賀状作りが一段落した頃に寒中見舞いとして報告する方法もあります。悲しみの中で無理をせず、自分の体調や気持ちを優先しましょう。 喪中はがきを出すつもりが、慌ただしく年末ギリギリになってしまった、あるいは完全に忘れてしまっていた…というケースも珍しくありません。そんな場合も、寒中見舞いで対応できます。「遅くなり恐縮ですが、このような事情で年始のご挨拶を控えておりました。」とひとこと書くだけでも、誠意は十分に伝わります。

喪中はがきを出す範囲と対象者の選び方

喪中はがきは、「年賀状を毎年やりとりしている人」に送るのが基本です。とはいえ、以前は年賀状を交換していたけれど最近は疎遠になっている友人や、取引先など、送るべきか迷う相手もいるでしょう。そんなときは、以下の基準が参考になります。

  • 1.普段から年賀状を交わす間柄
    基本的には送るようにしましょう。

  • 2.まったく年賀状のやりとりをしていない関係
    相手が困惑しないよう、送らない場合が多いです。

  • 3.仕事関係や上司など、ビジネス上の年賀状交換が習慣化している相手
    会社のルールや慣習に従いながら判断しましょう。

「この相手には送るべき?」と迷ったら、相手が年賀状を出す可能性があるかどうかを考えてみましょう。故人との関係性が深いかどうかではなく、相手が年賀状を用意するかどうかで判断すると、選びやすくなります。

家族・親族への対応

一般的に、親や兄弟、配偶者などの家族同士で喪中はがきを出すことは少ないです。訃報はすでに伝わっていることがほとんどだからです。一方、毎年年賀状だけでやりとりしている遠方の親族には、あえて喪中はがきを送って年始の挨拶を控える旨を伝える場合もあります。多くの場合は電話や直接会った際に伝えており、わざわざ形式的なはがきを出す必要はありません。

それでも「礼儀としてきちんとしたい」という気持ちがあれば、家族や親族の間での取り決めるとよいでしょう。あまり神経質にならなくても大丈夫ですが、気になる場合は周囲と相談してみると安心です。

友人・知人への対応

毎年必ず年賀状を交換している友人や知人には、喪中はがきで「今年は欠礼する」旨を伝えておくと親切です。相手も年賀状を準備する負担が減ります。一方、ここ数年は年賀状のやりとりがない相手には送る必要はないでしょう。かえって相手が戸惑う可能性もあります。

訃報を知らせたい場合は、喪中はがきを送ることも一つの方法です。「年末年始のご挨拶を欠礼することを知らせる」という目的だけでなく、「実はこういう事情がありました」という近況報告的な意味合いを含めることもあります。

仕事関係者への対応

ビジネスシーンで年賀状を送り合う習慣があるなら、喪中はがきも同様に必要となることが多いです。特に取引先や上司などは、「今年は年賀状を控える」という情報がないと、こちらが喪中であることを知らずに普通の年賀状を送ってきてしまうかもしれません。これは相手にとっても気まずい状況を招きかねないため、相手への配慮として早めに連絡しておくのがベターです。

ただし、会社ごとに「従業員の家族が亡くなった場合でも、取引先への挨拶は通常通り行う」というルールを定めているところもあります。自分ひとりの判断では難しい場合は、上司や総務などに相談し、社内規定を確認してから行動すると安心です。

喪中はがきを受け取ったときの対応

ここまでは「出す側」の話でしたが、「受け取る側」としてどうすればよいかについても見ていきましょう。 喪中はがきを受け取ったら、相手が年始のご挨拶を控えるほどの悲しみの中にあることを理解し、それに配慮した行動をとりたいものです。

  • 1.年賀状は送らない
    相手が「おめでたい気持ちではない」と伝えているため、基本的には年賀状を出すのは控えましょう。

  • 2.すでに年賀状を出してしまった場合の対応
    12月中に投函してしまい、相手の喪中はがき到着より先に年賀状を出してしまうこともあるかもしれません。その場合は、年が明けてから寒中見舞いを送り、ひとことお詫びやお悔やみの言葉を添えると良いでしょう。

  • 3.お悔やみの伝え方
    喪中はがきを受け取ったら、直接会う機会や電話、手紙などで「このたびはご愁傷さまでした」などの言葉を伝えるのが一般的です。SNSやメールを使う場合は、相手の気持ちやタイミングを察し、短めで丁寧な文面を心がけてください。

喪中はがきを受け取ったら年賀状はどうする?

繰り返しになりますが、基本的には送らないのがマナーです。「年始のご挨拶を遠慮したい」という相手の意向を尊重して、その気持ちに配慮することが大切です。万が一先に送ってしまった場合は、なるべく早くお詫びの連絡を入れましょう。メールよりも電話や手紙でお詫びするほうが誠意が伝わります。その後に寒中見舞いを出し、「すでに年賀状を差し上げてしまい、失礼いたしました」と一言添え、改めてお悔やみの言葉を述べます。

お悔やみの言葉を伝える方法

喪中はがきを受け取り、悲しみの最中にある相手へ何か声をかけたいと思うときは、直接会ったときや電話でのお悔やみが最も気持ちを伝えやすいです。近距離に住んでいて状況が許すなら、落ち着いた頃を見計らってご自宅を訪問することも考えられます。しかし、相手の負担や気持ちも尊重する必要があるので、事前に連絡して都合を聞き、無理のない形をとりましょう。

メールやSNSしか手段がない場合は、「突然のご連絡失礼いたします。このたびはご心痛のことと拝察し、心よりお悔やみ申し上げます」といった、できるだけ簡潔かつ丁寧な表現を使うと、相手に負担をかけずに想いを伝えられます。「返信は気になさらないでください」とひと言添えておくと、相手も安心できるはずです。

喪中見見舞いとは?送る時期と書き方

「喪中見舞い」は、喪中の方へお悔やみと気遣いを伝える挨拶状や贈り物のことを指します。 年末年始を迎える時期に、相手が悲しみの中であることを知ったとき、「どうか少しでもお身体を大切に過ごしてください」といった思いを形にするものです。書き方は一般的な便箋やはがきでもOKですが、直接的なお祝い表現は避け、相手に寄り添う柔らかな言葉を選びましょう。

送る時期に明確な決まりはありませんが、12月から1月上旬にかけてが多いようです。年明け以降になれば寒中見舞いとして送るケースもあります。

喪中はがきの基本的な書き方

喪中はがきの文面は、落ち着いた書式でまとめるのが一般的です。具体的な構成例としては、以下のような流れを押さえましょう。

  • ・挨拶文
    「喪中につき年末年始のご挨拶を失礼させていただきます。」

  • ・故人の情報
    「〇月に〇〇(父・母など)が永眠いたしました。」
    死因や詳しい状況を書かないのが一般的です。

  • ・感謝の言葉
    「生前中のご厚情に心から感謝申し上げます。今後とも変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます。」

  • ・日付と差出人の情報
    「令和〇年〇月 〇〇(自分の氏名)」「住所」など。

不要な飾り文やイラストは少なめにし、落ち着いたトーンのデザインにすると印象もよく、相手も読みやすくなります。派手な色彩やおめでたい表現は避けましょう。 さらに詳しい書き方については、「※作成中記事(喪中はがき 書き方)」などを参考にしていただくと、より具体的な文例が比較できます。誤字脱字にも気をつけながら、ご自身の状況に合った文面を整えてみてください。

年内に間に合わず寒中見舞いを送る場合の注意点

喪中はがきが年内に間に合わず寒中見舞いを送る場合は、以下の点に注意が必要です。

  • ・送る時期
    一般的に1月8日頃(松の内明け)から2月3日頃(立春前日)までに出すとされています。

  • ・文面のトーン
    喪中という事情を伝えるので、過度に華やかなデザインや文章表現は避けましょう。落ち着いたイラストや色合い、簡潔な挨拶文のものを選びます。

  • ・内容
    「このたび近親者を亡くし、年末年始のご挨拶を控えておりました。」というように、喪中であることと、年賀状を出せなかった理由を簡潔に記載します。細かい事情まで説明する必要はありません。

  • ・はがきの種類
    年賀はがきを使って寒中見舞いは出せません。通常のはがきや寒中見舞い用のはがきを使います。

相手の気持ちを考え、シンプルかつ上品な印象のものを選びましょう。

喪中はがきを簡単に作成できるおすすめソフト

一からレイアウトを考えたり、住所録を管理したりするのは意外と大変な作業です。そんなときにははがき作成ソフトを使うのが効率的で、パソコン操作に不慣れな場合でも短時間で仕上げることができます。代表的なソフトを紹介します。

筆王 Ver.30|低コストで豊富なテンプレートを利用できる

<特徴>

  • ・他のソフトに比べ価格がリーズナブル
  • ・喪中向けの落ち着いたテンプレートが充実
  • ・PCだけでなくスマホアプリ版もあり、操作しやすい

他のソフトに比べ価格がリーズナブルなはがき作成ソフトです。喪中向けの落ち着いたテンプレートが充実しており、PCだけでなくスマホアプリ版もあり、操作しやすい点が特徴です。筆王は年賀状ソフトとして有名ですが、喪中はがきのデザインも数多く収録されています。住所録機能も使いやすく、初めて使用する場合でも、説明に従って進めるだけの簡単操作で使いやすいです。費用を抑えつつ、多彩なデザインを選びたい方に向いています。


筆ぐるめ 33|初心者でも使いやすいシンプルな年賀状ソフト

<特徴>

  • ・シンプルなUIで操作がわかりやすい
  • ・住所録管理や宛名印刷機能が充実
  • ・テンプレートのバリエーションも豊富

「難しい機能がたくさんあって、どこから手をつければいいかわからない…」という方には、筆ぐるめがおすすめです。シンプルなUIで操作がわかりやすく、住所録管理や宛名印刷機能が充実しています。テンプレートのバリエーションも豊富で、はじめから用意されたテンプレートを選ぶだけでも、それらしく仕上がるので失敗しにくいのが嬉しいポイントです。操作ガイドも丁寧なので、パソコン操作に慣れていなくても気軽に取り組めます。


筆まめ Ver.36|フォーマルなデザインも豊富な定番ソフト

<特徴>

  • ・長年支持されてきた定番ソフトで信頼度が高い
  • ・喪中はがきや寒中見舞い、ビジネス向けテンプレートが豊富
  • ・住所録管理やレイアウトカスタマイズが詳細に設定できる

筆まめは、細かいレイアウト編集やフォント選びにこだわりたい場合に特におすすめです。長年支持されてきた定番ソフトで信頼度が高く、喪中はがきや寒中見舞い、ビジネス向けテンプレートが豊富です。フォーマルな雰囲気のテンプレートが多く、ビジネスシーンでも使いやすいのが魅力です。Excelなど外部ファイルからの住所録インポートも簡単なので、多くの宛名を整理したいときも安心して使えます。

宛名職人 Ver.32|Macユーザーに最適な喪中はがき作成ソフト

<特徴>

  • ・Mac専用ソフトで、Appleの「連絡先」アプリと連携できる
  • ・上品で落ち着いたテンプレートがそろい、操作感が軽快
  • ・住所録の自動管理や宛名印刷がスムーズ

Macをメインに使っている場合は、宛名職人が便利です。Mac専用ソフトで、Appleの「連絡先」アプリと連携できるのが大きな特徴です。上品で落ち着いたテンプレートがそろい、操作感が軽快です。Windows向けソフトよりバリエーションが少ない印象はありますが、MacのUIに馴染んだ直感的な操作ができます。フォントや配色にこだわりたい人、iCloudの連絡先を活用して効率化したい方に適しています。

まとめ|喪中はがきを適切な時期に送り、正しいマナーで対応しよう

喪中はがきは、「年始のご挨拶を差し控えさせていただきます」という大切な意思表示です。送る時期は11月中旬から12月初旬ですが、思いもよらない事情で年末に差し掛かってしまう場合もあるでしょう。 そんなときには、落ち着いて寒中見舞いを年明けに送ることで、相手に事情を伝えられます。喪中はがきを受け取った側としても、年賀状を控え、さりげなくお悔やみを伝えるなどの対応が望ましいです。

  • ・喪中はがきは11月中旬から12月初旬に年賀状を交換している相手に送る
  • ・送れなかったら寒中見舞いで年明けに報告する
  • ・喪中はがきを受け取ったら年賀状は基本的には送らない

これらのポイントを意識しておけば、相手に余計な気遣いや負担をかけることなく、お悔やみの気持ちを伝えられるはずです。最初は戸惑うかもしれませんが、作成ソフトや参考文例などを活用し、準備を進めてみてください。「いつまでに出すべき?」「どう書けばいいの?」と悩むときは、今回ご紹介した情報を思い出していただければ幸いです。

喪中はがきを準備するのは心情的にも簡単ではないかもしれません。 失った悲しみはすぐに消えるものではありませんが、こうして挨拶状を通じて相手への配慮を示せば、あなた自身の気持ちの整理にもつながるでしょう。余裕を持って準備し、不明点があれば専門家や詳しい方に相談しながら、ゆっくり進めていただければと思います。