【暑中見舞いの例文】ビジネス・上司・友人宛に書くときはどうする?

もっと、暑中見舞い

毎夏、40度を超すような酷暑が当たり前になり、熱中症で亡くなる人が後を絶たない昨今こそ、 言葉通り「暑い中を見舞う」暑中見舞いの意義は大きくなっているのではないでしょうか。 大切な人を想う気持ちを1枚のはがきに込めて、送るのではなく、贈りたいものです。
ここでは、暑中見舞いのポイントや例文を紹介します。参考になれば幸いです。

もっと、暑中見舞い

毎夏、40度を超すような酷暑が当たり前になり、熱中症で亡くなる人が後を絶たない昨今こそ、 言葉通り「暑い中を見舞う」暑中見舞いの意義は大きくなっているのではないでしょうか 大切な人を想う気持ちを1枚のはがきに込めて、送るのではなく、贈りたいものです。
ここでは、暑中見舞いのポイントや例文を紹介します。参考になれば幸いです。

暑中見舞いの基本

暑中見舞いは、誰宛てでも失礼に当たることはありませんし、相手または自分が喪中でも送れる挨拶状です。ただし、喪中の場合は四十九日以内に出すことは避けます。デザインも派手な色ではなく、なるべくシンプルなものにしましょう。

こちらから出す場合

暑中見舞いの暑中は、二十四節気の小暑(7月7日頃)と大暑(7月23日頃)を合わせた立秋(8月7日頃)までの期中のこと。だから暑中見舞いはこの期間に送るのがマナー。立秋を過ぎてなお暑いので送るのが残暑見舞いです。これは冬季に小寒、大寒(1月5日頃から2月3日頃)の内は寒中見舞い、立春(2月4日)を過ぎたら余寒見舞いとするのと同じです。
暑中見舞いには、次の内容を記すのが基本です。


  • 季節の挨拶
  • 安否を尋ねる/無事を祈る言葉
  • 日付


季節の挨拶からはじめ、安否を尋ねる言葉や相手の無事、健康を祈る言葉などを記します。自分の近況などを伝えるのも良いでしょう。結びとして作成日を記載します。日付の記載方法は「〇年〇月〇日」でも「〇年 盛夏」でもかまいません。
立秋を過ぎたら、残暑見舞いとして盛夏ではなく「立秋」「晩秋」「葉月」などに変えます。


挨拶の例文

暑さ厳しい毎日でございますが、お元気でお過ごしのことと存じます。
夏バテには十分注意され、一層の御自愛をお祈り申し上げます。
暑さ厳しい毎日ですがお元気でしょうか。
立秋が近いとはいえまだまだ猛暑が続くようです。


暑中見舞いとしての基本例文

一層のご自愛をお祈り申し上げます。
炎暑ことのほか厳しい中、皆様お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか。
日頃よりいろいろお世話になりながらも、ご無沙汰しており申し訳ございません。
おかげさまで私ども一同、相変わらず元気に暮らしておりますのでご安心ください。
まだしばらくの間この酷暑は続くでしょうから、どうぞ皆様くれぐれもご自愛なさいますようお祈り申し上げます。
まずは暑中お見舞いまで。


返事の場合

暑中見舞いを受け取った際には、どのような内容の返事を書けば良いのでしょうか。返事を立秋(8月7頃頃)までに出せる時は「暑中見舞い」、過ぎる場合は「残暑見舞い」として出します。
暑中見舞いへの返事には、上記の基本の暑中見舞いの文面に、暑中見舞いをいただいたことへの感謝の言葉を添えることが大切です。


また、相手から安否確認や体調などを問われたのであれば、返答となる文面を添え、相手の健康を喜ぶ内容の文章に変えます。季節の挨拶などは、相手の住む地方の気候に合わせた表現を心がけましょう。


返事の例文 1

ご丁寧なお見舞状をいただきまして、誠に恐縮に存じます。
今年の暑さはことのほか厳しいもので、秋の気配が待ち遠しい今日この頃です。
(相手氏名)(役職)をはじめご家族の皆様にはお変わりなく元気にお過ごしのことと、お喜び申し上げます。
おかげさまで私どもも元気に毎日を過ごしておりますので、ご休心くださいませ。
猛暑が続く毎日ではございますが、お体を大切に過ごされますようお祈り申し上げます。
まずは、お礼かたがたお見舞いまで。


返事の例文 2

ご丁寧に暑中お見舞いをいただきまして恐れ入ります。
皆様にはお健やかにお過ごしのご様子、何よりとお喜び申し上げます。
暑さが過ぎれば、一度お会いしたいですね。
ご(続柄)の(相手続柄名前)君もさぞ大きくなられたことでしょうね。
おかげさまで、私ども家族一同もこの暑さに負けることなく、相変わらず元気に暮らしておりますので、どうぞご安心ください。
まだ当分はこの暑さが続くことと存じますので、どうかご家族の皆様くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。


返事の例文 3

ご丁寧なお見舞状をいただき、誠に恐れ入ります。
○○先生にはお元気でお暮らしのご様子、何よりうれしく存じます。
いつもお心にかけていただき、ありがとうございます。
真夏とは申しても、そちらでは朝晩は冷えることもありましょう。
どうぞ夏風邪などにはお気をつけてお過ごしくださいませ。
まずはお礼まで。


ビジネスでの暑中見舞い

暑中見舞いは、基本的な文面を意識しつつ、相手に合わせて書き方を変えることが大切です。
ここからは、暑中見舞いをビジネスで関わりのある相手に送る場合の書き方のポイントや例文を紹介します。

会社、取引先への暑中見舞い

会社や取引先への暑中見舞いを送る場合には、暑中見舞いの基本文を日頃の感謝や先方の健勝を祈る内容にすることがポイントです。あらたまった丁寧な文章で書くことが大切で、とくに関わりの深い相手や親しい担当者に向けたメッセージを伝えたい場合は、手書きで添えるのが良いでしょう。



例文 1

猛暑のお伺いを申し上げます。
蝉の声に暑さを覚える今日この頃。
貴社におかれましては益々ご隆昌のこととお慶び申し上げます。
今夏も社員一丸となって一層の努力を重ねていく所存です。
よろしくご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

例文 2

暑中お見舞い申し上げます。
いつも格別のお引き立てにあずかり、誠にありがとうございます。
連日の酷暑ですが、皆様にはご健勝のこととお慶び申し上げます。
猛暑もまだ続きますが、すぐそこに秋の気配も感じられます。
皆々様におかれましては、なお一層のご自愛のほどお祈り申し上げます。

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例文 3

暑中お見舞い申し上げます。
涼しげな風鈴の音が心地よいこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
当店は、夏季も変わらず営業しております。
暑さに負けず、スタッフ一同皆様のお越しを心よりお待ちしております。

上司、恩師への暑中見舞い

ビジネスで関わりのある相手だけでなく、上司や恩師などに暑中見舞いを出す機会もあるでしょう。
上司や恩師に暑中見舞いを出す場合、どのようなことを意識すれば良いのでしょうか。
ここからは、暑中見舞いを上司や恩師に出す際の書き方のポイントや例文について紹介します。

上司への暑中見舞い

上司への暑中見舞いは、基本の内容に加えて日頃の感謝や今後の指導を引き続きお願いしたい旨を記載します。過去にお世話になった上司など、遠方にいる相手に対しては近況について触れる内容を加えましょう。


例文

暑さ厳しき折、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
時節柄くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。

恩師への暑中見舞い

恩師へ暑中見舞いを出す時は、自分の成長を伝えるうえでも、格式高い表現を意識することがポイントです。恩師を気遣い、言葉を選び、社会人としての成長が感じられる内容にしたいものです。また、自身の近況なども添えておくと、相手の安心感につながります。


こちらから出す場合の例文

今年はことのほか厳しい暑さが続いております。
○○○○先生にはお元気でお過ごしのことと存じます。
 
私は少々この暑さがこたえておりますが、
△月より参加しております□□のプロジェクトもこのたび無事終了いたしまして、ほっとしております。
○月に入りましたら遅ればせながら休みも取れそうですので、先生のお好きなワインを持ってご挨拶にお伺いしたく存じます。
暑さ厳しき折、どうぞお体にだけはくれぐれもお気をつけくださいますようお願い申し上げます。
まずは暑中お見舞いまで。


返事の例文

ご丁寧なお見舞状をいただき、誠に恐れ入ります。

○○先生にはお元気でお暮らしのご様子、何よりうれしく存じます。
いつもお心にかけていただき、ありがとうございます。
真夏とは申しても、そちらでは朝晩は冷えることもありましょう。
どうぞ夏風邪などにはお気をつけてお過ごしくださいませ。
まずはお礼まで。



友人への暑中見舞い

友人が相手ならあまり定型文にこだわる必要はありません。文体も、ビジネス向けのようなものよりも砕けたものでかまいません。
「また飲みに行きましょう」「一緒に〇〇したいね」など、次に会う約束につなげやすい内容にすれば、さらに親交を深められるかも知れません。
疎遠にしている友人なら、自分の近況を記したり、相手の近況を尋ねる内容を加えましょう。

例文

久しぶり!

毎日暑いけど、元気にしていますか?
夏休みの予定はいっぱいですか?
よかったら都合を合わせて一緒に遊びに行きましょう!


暑中お見舞い申し上げます。

暑い日が続きますが夏バテしないようにお気をつけください。
近々ビアガーデンにでもご一緒したいものですね。
連絡いたしますのでどうぞ奥様といらしてください。

暑中お見舞い申し上げます。

夏が大好きなあなたは、仕事に遊びにとお忙しいことと思います。
どうぞ健康にご注意の上お過ごしください。

便利な、はがき作成ソフトの定型文機能

暑中見舞いに限らず、マナーやルールのある丁寧な挨拶状をゼロから考えるのは、慣れないと難しいものです。なにか元になる文章があるだけで、ずっと書きやすくなります。そこでもっと利用したいのが、はがき作成ソフトに備わっている定型文機能です。友人宛てでも、上司や取引先宛てでも、行き届いた文章を添えられます。

筆まめの「定型文章」や、筆王の「文例集」を利用して、年賀状づくりにお役立てください。

まとめ

暑中見舞いの内容は、基本的な定型文をうまく活用しながら、受け取る相手を思いやる気持ちを込めることが大切です。日頃の感謝や近況報告、相手の体を気遣う気持ちなどをうまく盛り込みましょう。デザイン、レイアウトも同じ。パソコンソフトの機能やテンプレートをうまく使って受け取った相手の喜ぶ姿を想像しながら、素敵な一枚を作りましょう。