実は「歯科医療機器メーカーから送られてくるカタログ冊子をPDF化して、データで閲覧可能にする」ということは、最初は自分自身の仕事のために行なっていました。
私はもともと、親が経営する歯科材料や歯科用品などを扱う会社で営業をしていたのですが、30代の頃に独立し、歯科医向けのセミナーや研修を手掛けるようになりました。
歯科医の先生とやりとりをする中で、歯科医療機器や材料などの話がよく出てくるのですが、「カタログに記載されている情報をパッと見ることができれば便利だな」と感じる場面が多くありました。そこで、分厚いカタログを裁断してコツコツスキャンしながらデータ化したり、フォルダ分けをして整理したりするようになりました。
しばらくすると、それが関係者の間で口コミで広がり、「そのシステムを使わせてほしい」というリクエストを多くいただくようになりました。そこで、カタログを送ってくれるメーカーにも許可を取り、ビジネスとして運用するようになったのです。
自分も営業マンだったからこそ、情報がどのように整理されていれば営業時により便利かがよくわかります。透明テキストで使いやすいようにタグ付けをし、会社名や用途別での絞り込みにも対応できるようにしました。
また、メーカーから送られてくるカタログも、時代の流れの中で紙からPDFへと徐々に移行してきていますが、こうした変化にも「読取革命」のおかげで対応することができました。