勢いよく羽ばたく鳳凰(フェニックス)をデザインした純金金貨
鳳凰(ほうおう)とは中国の神話に由来する伝説の鳥です。36種の羽を持つ動物の長であり、聖天子が治める平和な世にのみ姿を現すとされています。全体はクジャクに似ていて、頭は鶏、あごは燕、頸は蛇、背は亀、尾は魚で、黒、白、赤、青、黄の5色からなり、高さは六尺ほどとされています。西洋では、東洋の不死鳥ともみなされ、「中国のフェニックス」と呼ばれることもあります。民話や伝説で伝えられてきたところによると、人の性格を見定め、親切な人々を祝福するとされます。鳳凰の姿形をモチーフにしたデザインは古来、東アジア全般にわたって使用されており、日本では、宇治の平等院鳳凰堂や鹿苑寺金閣の屋上にあるものが有名です。なかでも鳳凰堂の屋上のものは、2004年から使用されている現行の一万円札の裏面にも描かれており、古来より大変縁起の良い絵柄とされています。