横書きのはがきの書き方講座!住所・宛名の向きやマナーを徹底解説

横書きのはがきの書き方

はがきに横長のイラストや画像を使いたいこともあるでしょう。ここでは、はがきを横書きしても良いケースやそのマナーについて紹介します。

横書きのはがきの書き方

はがきに横長のイラストや画像を使いたいこともあるでしょう。ここでは、はがきを横書きしても良いケースやそのマナーについて紹介します。

本来は、縦書きがマナー

正式な場面では、日本語は縦書きがマナーです。したがって職場の上司や目上の方、取引先などに送る場合は、基本的には縦書きにします。年賀状や暑中見舞い、寒中見舞いなど季節の挨拶も、マナーを重視すべき相手に送るときは、縦書きにしましょう。

親しい間柄なら、横書き

いかなる相手にも無難にと考えるなら、正式な縦書きのほうが印象は良くなります。しかし友人や後輩、兄弟など親しい間柄なら、横書きでも問題はありません。近年は横書きで書く人も増えつつあり、横書きを想定した絵柄入りのはがきも販売されています。送る相手や目的などを考えて使い分けましょう。

はがきを横書きで書く方法

はがきを書くときに、注意したいのははがきの向きと書き方です。はがきの向きが文章の向きと合っていなければアンバランスに見えたり、相手に読みにくい思いをさせてしまったりするため、はがきと文章の両方の向きに注意してください。
ここでは、はがきの向きを基準にそれぞれ最適な書き方を紹介します。

はがきの向きが、縦の場合

はがきを縦向きで使用する場合、郵便番号欄や切手があるほうが天、反対側が地となります。宛先を書く際のポイントは、以下の通りです。

1.郵便番号

既製品のはがきの多くは郵便番号欄や切手が印刷されているため、書く場所に迷うことはないでしょう。はがきを手作りした場合など郵便番号欄が印刷されていないときは、宛先の郵便番号を右上に書きます。

2.切手

切手も既製品の場合は、印刷されているため迷う心配はありません。雑貨店などで販売されているポストカードには、切手を貼る枠が印刷されている場合もありますが、何も印刷されていない場合、切手は左上に貼ります。

3.住所

宛先の住所は、郵便番号欄の枠の下に1cm程度の間を空けて書きます。マンション名やビル名を書くときや住所が長いときは2行で書き、2行目は1行目より1~2文字分程度下の位置から書き出すのが、バランスを整えるコツです。

4.宛名

宛名は住所よりも低い位置から書き出し、はがきの中央に来るよう意識しましょう。住所よりも大きめの文字で書いてください。

5.差出人

差出人の住所や名前は、はがきの左下に宛先よりも小さな文字で書きます。郵便番号は下側に書き、住所の書き出しが切手の幅から右側にはみ出さないように書いてください。

はがきの向きが「横」の場合

宛先にアルファベットを多用している場合など、横書きのほうが書きやすい場合もあります。そのようなときは、はがきを横向きにして使用しても良いでしょう。

はがきを横向きで使用するときは、宛先用の郵便番号欄が右にくるように置きます。置いた状態で上側に来るほうが天、反対側が地です。宛先の書き方は、以下の通りで縦書きの場合とは異なります。

1.郵便番号

横書きの場合、郵便番号を書く場所ははがきの向きや種類によります。詳しくは次の通りです。

  • 郵便番号欄がある場合:枠内に書く
  • 表面に本文を書くスペースがある:はがきを横向きにして左上へ書く

既製のはがきのように郵便番号欄があらかじめ印刷されている場合は、枠に従って郵便番号を書きましょう。本来の縦書きの方向で構いません。

裏全面全面が写真や絵柄で、はがきの下半分や左半分が本文を書くスペースになっている場合は、住所を書くスペースの中の左上に郵便番号を書きます。

2.切手

切手もはがきの向きによって貼る場所が変わります。はがきを縦向きにして宛先のみを横書きにする場合は、縦書きのときと同じく左上に貼りましょう。

はがきを横向きにしたうえで横書きする場合は、郵便番号欄が右下に、切手を貼る位置が右上になります。ただし前述のようにはがきの半分が本文を書くスペースとなっている場合は、郵便番号欄を左上に書き、切手は右上に貼るのが適切です。

3.住所

住所を書くときの基本的なマナーは、縦書きと同様です。郵便番号欄の下に1cm程度空けた位置から書き出し、2行になる場合は1行目よりも下の位置から書き出します。名前がはがきの中央になるよう意識して住所の位置を調整すると、全体のバランスが整います。

4.宛名

縦書きと同じく、名前を書く位置ははがきの中央です。住所の2行目の書き出しと揃えて書くと、全体のバランスが良く見えます。

5.差出人

差出人の住所と名前も横書きに書きましょう。印刷された郵便番号欄がある場合は枠内に郵便番号を書き、右側に住所と名前を書きます。宛先とは十分に離して小さ目の文字で書くと、混同されません。

横書きで書く時の、3つの注意点

はがきを横書きで書くときは、3つの注意点があります。下記のポイントを押さえておくとより印象の良いはがきになります。ぜひ参考にしてみてください。

両面で文字の向きを揃える

インパクトのあるデザインにしたい時、本文を横向きにして大きな写真や絵柄を入れることも多いでしょう。この場合、表の宛名面も横書きのほうが適切です。片面のみ縦書き、片面のみ横書きにするのではなく、両面とも縦書きもしくは横書きに統一します。はがきの受け取り手が読みやすくなるための配慮です。

数字は算用数字を用いる

文字について注意すべき点は、番地などの数字の書き方です。縦書きでは漢数字で書きますが、横書きの場合は「1、2」のように算用数字で表記します。住所録や受け取ったはがきの差出人住所を見て書き写す時は、下のように使い分けましょう。

  • 縦書きの場合:一丁目二番地三号
  • 横書きの場合:1丁目2番地3号

文字のバランスに気を配る

位置のマナーを守っていても、全体的にバランスが悪ければ印象の良いはがきに仕上がりません。文字の大きさや配置、全体のバランスを意識して書きましょう。

たとえば宛名は一番大きく書き、住所や会社名を次いで大きく書きます。差出人の住所や名前が宛先より大きくならないようにしてください。その他、下のポイントも意識して書くとバランスのとれた印象の良いはがきになります。

  • 1行15字以内に抑える
  • 行数は12~15行を目安にする
  • 裏書きの文字の大きさを統一する
  • 慣れないうちは下書きする 

大切な人へ送るはがきの作成には、ぜひ「筆まめ」「筆王」「宛名職人」をご活用ください。長い住所や連名も美しくレイアウトしてくれます。横書きのデザインも豊富に登録されているため、特別な1枚を作成できます。

まとめ

宛先にアルファベットが多い場合や、裏面を横書きにしているときは、はがきの宛先も横書きしたいものです。送り先によっては宛先の横書きがマナー違反となる場合もありますが、親しい相手へ送るカジュアルな内容のはがきであれば、横書きしても良いでしょう。

横書きするときは、はがきの向きやデザインによって郵便番号や切手、住所の位置が変わる点に注意しましょう。