webサイト閲覧中に表示される「あなたのコンピュータでウイルスが検出されました」という偽の警告をだす、いわゆる「サポート詐欺」(偽サポート画面)の検知が増えています。
表示されるページのURLは特定できず、広告バナーなどの不用意なクリックや、ウェブサイトの自動遷移(リダイレクト)により表示されます。
サポートページのような体裁で、巧妙ですので気をつけましょう。
<2024年4月30日更新情報>
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が2024年4月に発表した
同年1〜3月の情報セキュリティ安心相談窓口公開レポートによると、
「ウイルス検出の偽警告」に関する相談が最も多い状況が続いています。
業務用PCでの被害や、サポート費用を騙し取られるだけでなく
ネットバンキングの不正送金被害なども報告されており、
引き続き注意が必要です。
参考(IPAのページが開きます):
https://www.ipa.go.jp/security/anshin/reports/2024q1outline.html
<2023年3月16日更新情報>
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が2023年2月末に、
「偽セキュリティ警告」に関する月間相談件数が1月に
過去最高の401件を記録したと注意を喚起しました。
本件はサポート詐欺とも言われ、本ブログでも何度か手口を
紹介していますが、改めて騙されないようご注意ください。
手口
1.パソコンでwebサイトを閲覧中に、偽のセキュリティ警告を表示する
2.表示されている番号に電話をかけると、パソコンを遠隔操作され、
有償サポート契約と代金支払いへ誘導される
3.支払いはプリペイドカードを指定される
対策
web上に表示されるセキュリティ警告は、POPUP広告と同じ仕組みのものです。
最近では、実在するウイルス対策ソフトを騙ったものが増えています。
すでにウイルス対策ソフトご利用中の場合には、その製品以外の警告は偽物です。
その製品のメッセージが表示された場合も偽物の可能性があります。
使っている製品が出す画面をあらかじめ知っておきましょう。
https://www.ipa.go.jp/security/anshin/mgdayori20230228.html
<2020年12月3日更新情報>
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が2020年11月に、本記事で解説した
「サポート詐欺」について注意喚起を行っています。
遠隔操作を許可してしまったことにより、契約を断ったら、「パソコンが再起動しなくなった。」「パソコンがロックされて使えなくなった。」という悪質な手口もあるようです。
警告画面はサポートページのような体裁で、巧妙ですので気をつけましょう。
参考(IPAのページが開きます):
https://www.ipa.go.jp/security/anshin/mgdayori20201125.html
<2020年11月27日更新情報>
手口
webサイトの閲覧中に突然
・「PCサポート」というページが表示される
音声で「あなたのコンピュータでウイルスが検出されました」と呼びかけ、
ネットを使わずにサポートの連絡先に電話をかけるよう仕向ける
・ブラウザを終了できない
・電話すると、リモートサポート(遠隔操作によるサポート)を薦める
対処
1.ブラウザを「×」ボタンで閉じる。
2.閉じられない場合は、タスクマネージャーを使って、ブラウザを強制終了させる。
3.ブラウザによっては、ポップアップメッセージの表示を制限できるよう設定する。
検知数
弊社「スーパーセキュリティ」がサポート詐欺を検知した数の推移は下図の通りです。
(クリックすると拡大します)