2017年の9月頃より、多く検出されようになってきたウイルス。それが「仮想通貨採掘ウイルス」です。
採掘って何
ビットコインをはじめとした仮想通貨では、通貨としての信頼を担保するため
世界中に分散して保存される取引台帳に取引の記録を整合的に記録する必要があります。
これには膨大な計算処理が必要で、その計算処理に参加することを
「マイニング(採掘)」と言い、参加者には新しいコインが割り当てられます。
一昔前ならマイニングは、パソコンとソフトを使って個人でも気軽にできるものでしたが
昨今の通貨の高騰により、マイニングのための専用マシンが販売されたり、
大規模に投資してマイニング工場が作られたりと、コインをめぐって
マイニング競争と言われる状況になっています。
自力で計算しようとすると、工場のように大量のコンピューターの導入や電力が必要ですが、
サイトを訪問した人のマシンパワーを使って計算に協力させると、低コストで採掘できます。
このような背景で仮想通貨採掘ウイルスが増加したものと思われます。
感染すると
感染(閲覧)するとパソコンのマシンパワーを勝手に使って仮想通貨の採掘を行ないます。
結果としてパソコンが重くなるといった可能性があります。
採掘された仮想通貨は犯罪者の元に送られます。
webページの閲覧やブラウザにインストールした拡張機能から感染します。
対策
大抵の場合は、仮想通貨採掘ウイルスが設置してあるページを閉じたり、
拡張機能を削除すれば感染はなくなります。
ブラウザの拡張機能をインストールする際は、その信頼性を確認するのも重要です。
以下のような観点で拡張機能をチェックして判断しましょう。
ブラウザの拡張機能をインストールする際のチェックポイント
・利用者数が十分多いか
・開発元が信頼できるか
・web上での評判や悪い噂がないか など