日本サイバー犯罪対策センター(JC3)では、インターネットを使ったさまざまな犯罪の情報を脅威情報として公開しています。
今回は、同センターが5月に取り上げている代理購入アルバイトの事例についてお知らせします。
事例
アルバイトというと若い人の話と思われるかも知れませんが、
この事例は言葉から連想するものとは違っています。
アルバイトと言っても自分で探すのではなく、
SNSなどで依頼がくるケースが多く、その内容は、
例えば指定されたショッピングサイトで、
高額なゲーム機を代理購入するというようなものです。
立て替えもなく好条件に見えます。
代理購入の内容や報酬
報酬
1台あたりの単価が決められ、多く買うほど高報酬。
購入の際の支払
指定されたカード番号のクレジットカードで一括払い。
購入品の送付
商品が届いたら、指定された住所に着払いで送るだけ。
代理購入の後、アカウントが取り消しに
応募した被害者は、指示通りに 購入した商品を着払いで発送しましたが、
依頼主と連絡が取れなくなり、報酬は得られませんでした。
しかし、本当の被害はそのことではなく、ショッピングサイトの
アカウントが取り消され、利用停止になってしまったことです。
実は、指定されたカード番号は盗まれたクレジットカードのもので、
被害者は犯罪者の犯罪を代理で実行したことになります。
犯罪者の仲間と疑われても不自然ではありません。
購入商品としては、ゲーム機の他にスマートフォンなどが多いようです。
元々、代理でなければ買えないものではなく、
報酬を支払ってまで知らない人に依頼するものでもないでしょう。
インターネット上では、相手の顔も名前も分からない場合が多く、
住所や名前が本物であるとも限りません。
手口を知り、知識として応用して、被害に遭わないようにしましょう。
参考/日本サイバー犯罪対策センターのページ
https://www.jc3.or.jp/threats/topics/article-444.html