依然として被害の多い「サポート詐欺」。
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が3月に公開した、サポート詐欺の起点となる
偽セキュリティ警告に関する情報についてお伝えします。
「サポート詐欺」とは、webサイトの閲覧中に、
突然、ウイルスに感染している旨の警告が表示され、
事態を解決しようとして、指示メッセージ通りに
サポートセンターに電話して被害に遭うものです。
サポートと称してパソコンを遠隔操作され金銭を請求されます。
偽セキュリティ警告は、web広告やブラウザの機能を
悪用するもので、ウイルス感染によるものではありません。
突然表示されるように見えても、原因となるきっかけがあり、
次のような手口が確認されています。
一言で言えば、広告を広告に見えなくしてクリックさせる手口。
コンテンツそのものや操作に関する表示が要注意です。
きっかけとなるパターン
・広告らしくない広告
写真と「上の画像をクリックしてください」や
「注意:台風が接近しています」などの文言を組み合わせだけの広告。
・広告に見えない広告
「次のページ」とだけ書かれた枠広告。
次のページへ移るボタンのようにしか見えません。
・検索結果へのアクセス
2023年の11月~12月に、検索サイトで
「2024 年賀状 無料 イラスト」で検索した結果から飛んだサイト。
実質的には、そのサイト上の「クリックしてご覧ください」の枠広告。
・アダルトサイト
動画再生ボタン、または再生ボタンに似せた広告
・パソコン画面の右下の警告通知
ブラウザの通知機能で、偽のセキュリティ警告画面を表示。
対策
・web閲覧中に表示されるセキュリティ警告は偽物と認識しておく。
・偽の警告が表示された場合は、落ち着いてブラウザを閉じる
(警告が画面一杯に表示され、閉じられない場合は以下の操作をします)。
警告画面の閉じ方
・「ESCキー」を長押しして「閉じる」ボタンを出現させクリック。
・上の操作で「閉じるボタン」が現れない場合は、
警告画面内をクリックした後に、再度「ESCキー」長押しする。
偽セキュリティ警告の出るきっかけは?
2024/06/10