先月、警視庁から「警察官を装った詐欺の電話が激増している」との注意喚起がありました。
着信画面に警視庁の代表電話や末尾が「0110」の警察署代表番号が表示され、
警察官からの電話と信じさせる手口です。
手口
1. 警察官を名乗る人物から携帯に電話がかかってくる。
着信画面には実際の警視庁などの番号が表示されている。
2. 警察官は「あなたの口座が犯罪に利用されている」あるいは
「あなたの携帯電話が犯罪に利用されている」などと告げた後、
そのままLINEなどに切り替え、ビデオ通話で警察手帳を見せたり、
逮捕状の画像を送ったりする。
3. 資産の保護や口座の調査のために、別の口座に移す必要がある
と言われ、お金を振り込んでしまう。
電話番号なりすましの仕組み
この詐欺では、若い人の被害も多く、その要因として
本物の電話番号が表示されるため、信じ込んでしまうことが挙げられます。
通常の電話回線と違い、インターネット回線を使うIP電話では、相手方に
発信者として表示するID(電話番号)を任意に設定できることを悪用するものです。
警察官だけでなく携帯電話会社や総務省を名乗るケースもあります。
表示される電話番号が偽装できることは、知っておくべきです。
この詐欺に関して、警視庁生活安全総務課が配布する資料では
下のような、具体的な着目点を伝えています。
ぜひ、頭に入れておきたいものです。
これが出てきたらサギです!
・警察は犯人に電話はしません!
・警察官は公務でLINEなどは使いません!
・警察手帳や逮捕状、令状の写真を送りません!
また、警察署などの番号が表示された電話では、
相手の所属、氏名、内線番号などを確認して一旦電話を切り、
管轄の警察署または#9110に通報するよう呼びかけています。
参考:
警視庁の注意喚起
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/tokushu/police_officer.html