IPA 独立行政法人情報処理推進機構が、先月、遠隔操作アプリを
インストールさせて消費者金融に借入をさせる詐欺事例について
注意を喚起しています。概要は次の通りです。
消費者金融に借入させる手口
1.「簡単に稼げる」などとうたう副業を勧める広告やSNSのDMを読んで連絡する。
2. 副業に必要なアプリと言われ、遠隔操作のアプリをインストールする。
3. 契約を交わした後、遠隔操作で複数の消費者金融から借り入れを申請させられる。
消費者金融から金銭が振り込まれた後に、借入金を事業者の口座に
振り込むよう指示される。
遠隔操作アプリの危険性
遠隔操作の接続中、操作する側(犯罪者)は、端末内のアプリの
起動や操作ができます。パソコンで偽のウイルス警告からの流れで、
電話により遠隔操作へと誘導するケースでは、金銭の要求を断ったら
デスクトップ上のアイコンがすべて消されたという事例もあります。
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https://www.sourcenext.com/product/security/contents/report/
また操作される側の画面がリアルタイムに犯罪者に転送されるため、
画面に表示された認証コードなどの重要情報が伝わるおそれもあります。
対策
・不用意に遠隔操作ソフト(アプリ)をインストールしない
遠隔操作アプリは本来、技術的な正規のユーザー・サポートを
受ける時やご自身の端末を外出先から操作したい時など以外は、不要なものです。
・インストールするように言われた場合は、最大限の注意を払い、
安全を確認するとともに、事後にはすぐ削除しましょう。
参考/IPA 情報処理推進機構
https://www.ipa.go.jp/security/anshin/attention/2023/mgdayori20230411.html