すぐわかるセキュリティ用語辞典

【は】

バージョンアップ (version up)
簡単に言えば、改版。前版からの変更度合いが小さいものはマイナーバージョンアップ、大きく変わる場合はメジャーバージョンアップと呼んでいます。
パーティション (Partition)
ハードディスクは任意に間仕切りすることができ、その1区切りの領域をパーティションと呼びます。通常ほとんどのハードディスクには1つのパーティションしかありませんが、パーティションを複数設定することにより、仮想的にハードディスクの数を増やすことができます。パーティションを区切ってそれぞれ使い分けることで、ハードディスクの管理がしやすくなります。Windowsとアプリケーションをインストールしたパーティション(通常はC:)と別のパーティション(例えばD:)に「マイドキュメント」をはじめ、ユーザーが作ったファイルやメールデータ、お気に入りなどを保存するように設定しておくと、万一Windowsを再インストールするしかない状態に陥っても安心です。
バイオス (BIOS)
BIOSとはBasic Input/Output Systemの略。パソコンのマザーボードに記録されている、パソコンを動かす最も基本的なシステムです。マザーボードに接続されている周辺機器とWindowsやアプリケーションの間でデータの受け渡しをコントロールします。
はっかー【ハッカー、ハッキング (hack)】
元々は「システムの動作を解析したり、プログラムを改造したりする」のがハッキングの意味ですが、その技術を使った「不正侵入」に関心が集まるため、不正侵入の意味でも多く使われます。ちなみに不正侵入のみを指す言葉には「クラック」「クラッキング」があります。
バックドア (backdoor)
侵入したコンピュータに外部からの侵入を可能にするためのバックドア(裏口)を作るトロイの木馬の一種です。後で外部からこのプログラムをリモートコントロールする手口が多いようです。
パッチ (patch)
原義は、絆創膏、つぎあてするの意。修正プログラムを使うことをパッチを当てると言います。
ふぁいあうぉーる【ファイアウォール】
インターネットからの不正侵入を防ぐ、いわば、パソコンの戸締りプログラム。
ふぃっしんぐ【フィッシング】
実在する銀行やクレジットカード会社、ショッピングサイトなどを装ったメールを送りつけ、該当企業のサイトによく似せたページに巧みな言葉で誘い込み、カード番号やパスワードを入力させます。この情報はもちろん該当企業に届くことはなく、悪意ある人の手に渡ってしまいます。インターネット世界にはびこるオレオレ詐欺とも言えます。外から一方的に送られてきたものはむやみに信用しない。実社会でもネット世界でも共通する常識です。
ブートセクタ、ブートレコード (BootSector、BootRecord)
ハードディスクやフロッピーディスク上の、Windowsが起動するために必要な情報が記録されている領域のこと。この場所に感染するウイルスは必ず実行されてしまうため、厄介です。
ふせいあくてぃぶえっくすこんとろーる【不正ActiveXコントロール】
ActiveXコントロールとは、webページで、より便利なサービスを受けられるようにしてくれるプログラム。そのためブラウザの通常設定では、webページにアクセスすると自動的にActiveXコントロールが実行されています。これを悪用し、ユーザーがページを閲覧すると自動的に悪さをするのが、不正ActiveXコントロール。怪しいページを閲覧する際には、ブラウザのセキュリティ設定を「高」にすることをおすすめします。
ふせいじゃばあぷれっと【不正Javaアプレット】
Javaアプレットとは、webページ上で、より豊かな表現やサービスを受けられるようにしてくれるプログラム。webページを開いた時に自動実行させることが可能なため、不正な目的に悪用されます。怪しいページを閲覧する際には、ブラウザのセキュリティ設定を「高」にすることをおすすめします。
ふせいだいやるあっぷぷろぐらむ【不正ダイヤルアッププログラム】
知らない間に、ダイヤルQ2回線や国際電話回線経由でインターネット接続をさせたり、有料サイトに接続させたりするプログラムです。アダルトサイトなどで巧妙にダウンロードさせられる手口が多いようです。
ポートスキャン (port scan)
パソコンには、他のコンピュータとの通信に用いるデータの出入り口がいくつかあり、これらをポートと言います。家で言えばドアや窓のようなものですが、専門知識のない私達には、そもそもどこにドアや窓があるのかもわからないのが実状ではないでしょうか。ポートスキャンとは、インターネットに接続中のパソコンのうち、ポートが開いているパソコンを探知することです。空き巣犯が軒並み玄関を叩いて回り、留守宅を探すようなもので、侵入や攻撃の前段階で行なわれる調査行為です。
ボリューム、ボリュームラベル(Volume、Volume Label)
ボリュームは直訳すると「巻」。コンピュータのデータをリール巻きの磁気テープに保存していた大型電算機時代の名残で、ハードディスク、フロッピーディスクなど記録媒体のことを今でもボリュームと呼んでいます。ボリュームラベルとは、ボリュームに付けられた名前のことで、ユーザーが自由に名付けることができます。